新千歳空港デジタル航空博物館
北海道ショールーム

新千歳空港デジタル航空博物館

飛行機今昔物語

飛行機の進歩・民間機

初期のプロペラ旅客機

ドルニエDo-X

1929年に完成した最初の100人乗り巨人飛行艇。12基のエンジンを翼上に串型6組に配置し、機内は乗員室、客室、燃料タンクの3階に分かれていた。

出力600hp×12、全幅47.8m、全長40.1m、総重量49,000kg、最大速度216km/h 。

ハンドレー・ページHP42

1930年代のもっとも安全で快適なイギリスの旅客機のひとつ。1930年よりインペリアル航空の注文で8機製作され、ロンドン-パリ-カイロ-カラチ-カイロ-ケープタウン路線で就航した。1940年まで10年近く使用されたが、平和な時代は一度も死傷事故をおこさなかった。

出力530hp×4、全幅39.62m、全長27.36m、総重量12,700kg、最大速度205km/h、乗員4名/乗客38名。

ボーイング247

最初の近代的旅客機。ユナイテッド航空専用につくられ、全金属製の片持ち翼、応力外皮構造の胴体、引き込み脚、低翼単葉という近代的な飛行機の条件を備えていた。

出力550hp×2、全幅22.56m、全長18.25m、総重量5,900kg、最大速度293km/h、乗員2名、乗客10名。

ダグラスDC-2

1934年に就航した近代的な引込脚フラップ付輸送機。同年、日本でも大日本航空が輸入し、昭和11(1936)年から福岡-台北間の定期航空に使用された。日本に航空輸送の近代化の第一歩をもたらした。

出力730hp×2、全幅25.9m、全長18.9m、総重量8,300kg、最大速度338km/h、乗員3名/乗客14名。

中島AT-2

昭和11(1936)年に中島が製作した全金属製双発輸送機。操縦性、安定性に優れ、戦前の国産傑作機のひとつ。陸軍で輸送用に使われたが、民間でも大日本航空、満州航空で使われた。搭載量が少なく次第に交代していった。約350機生産。

出力580hp×2、全幅19.9m、全長15.3m、総重量5,250kg、最大速度370km/h、乗員3名/乗客8名。

ダグラスDC-3

輸送機史上最大のベストセラーとなった“DC-2”の改良機。1935年に初飛行をした“DC-3”は、1938年にはアメリカの民間航空輸送の95%が“DC-3”となり、生産数はアメリカだけの軍用を含めると10,655機に達した。

出力1,100hp×2、全幅29.11m、全長19.8m、総重量900kg、最大速度341km/h、乗員3名、乗客21名。(数値は最初の型)

ロッキード14

1930年代の最良のアメリカの旅客機のひとつで、アメリカでの最初の全金属機であった10Aエレクトラの後継機。日本では大日本航空が東京-北京、東京-大連-新京線に就航させた。

出力840hp×2、全幅20.0m、全長13.4m、総重量7,950kg、最大速度422km/h、乗員3名/乗客10名。

スーパーマリン・サザンプトン麒麟号

昭和11(1936)年、日本航空輸送研究所が海軍から払い下げられたサザンプトン飛行艇を旅客飛行艇に改造したもの。瀬戸内海航路や遊覧飛行に使われた。昭和14(1939)年までに約15,000人の乗客を乗せ、当時の民間水上機として最大の実績をあげた。

出力450hp×2、全幅22.9m、全長15.2m、総重量6,640kg、最大速度168km/h、乗員3名/乗客16名。

ロッキードL-1049コンステレーション

1939年に亜成層圏旅客機として開発され、戦争のため軍用輸送機として生産を始めた。戦後再び民間機用として高性能の旅客輸送機として改良が重ねられ、レシプロ旅客機の最後を飾った。

出力3,250hp×4、全幅37.5m、全長35.4m、総重量62,400kg、最大速度563km /h

ダグラスDC-7C

1956年に就航したセブンシーズ(国際線を意味する七つの海)のニックネームを持つレシプロ最後の旅客機。翼の改良、ターボコンパウンドエンジンの採用など、DC-6から大きく性能が向上した。

出力3,400hp×4、全幅38.8m、全長34.5m、総重量64,900kg、最大速度652km/h、乗員6名乗客66~72名

ビッカース・バイカウント

イギリスのビッカース社が開発し1948年に初飛行した世界最初のターボプロップ輸送機。騒音振動を抑えるなど革新的な旅客機だった。

出力1,990ehp×4、全幅28.6m、全長26.1m、全備重量32,800kg、最大速度503km/h

YS-11

戦後日本で初めて開発生産された旅客機。YS(輸送機設計研究協会)の頭文字を持つ。安全性、短距離離着陸性、低騒音、低燃費など世界の市場に通用する優れた性能を有していた。

出力2,680shp×2、全幅32m、全長26.0m、総重量23,500kg 、巡航速度470km/h、乗員2~3名/乗客60~64名

第1世代のジェット旅客機

デハビラント・コメット

1949年に初飛行した世界最初のジェット旅客機。初就航の1年後から連続して墜落事故を起こし、運航が中止された。その後、事故原因が調べられ、改良されたコメット4が再び飛行した。

推力4,760kg×4、全幅35.0m、全長39.0m、総重量71,700kg、巡航速度790km/h、乗員乗客60~81名

ツポレフ Tu-104

ソ連最初の実用ジェット旅客機。原型機は1955年6月17日に初飛行した。1958年から日本にもたびたび飛来した。

推力8,700kg×2、全幅34.5m、全長38.5m、総重量7,500kg、巡航速度800km/h、乗員5名/乗客70~100名。

ダグラスDC-8

1958年に初飛行、1959年より就航したDC-8はボーイング707と世界の長距離輸送機界を二分するジェット旅客機となった。

推力7,940kg×4、全幅43.5m、全長45.9m、総重量142,900kg、巡航速度950km/h、乗員3~5名/乗客100~132人

ボーイング707

1958年に路線就航したB707は、コメットジェット機の事故以降止まっていた民間ジェット旅客機の運航を再開させ、世界中の航空会社で使用されてジェット旅客機の時代を開いた。

推力7,940kg×4、全幅43.4m、全長45.6m、総重量141,100kg、巡航速度950km/h、乗員3~4人/乗客110~140人

第2世代のジェット旅客機

ボーイング727

1963年に初飛行した中距離輸送機。T字尾翼の3発機で高速性と優れた操縦性、良好な居住性などにより世界のベストセラー機となった。

推力6,400kg×3、全幅32.9m、全長40.9m、総重量98,900kg、巡航速度960km/h、乗員3名/乗客135~136名

ツポレフTu-134

居住性・経済性を改善したソ連の旅客機。エンジンを尾部に設置し、DC-9と同程度の大きさの機体となった。不完全な滑走路や雪上での発着が多い空港事情のため、主脚には大型機なみの4輪ボギーを採用し、胴体下面に大きなエアブレーキを装着している。

推力6,800kg×2、全幅29.0m、全長37.1m、機体重量29,000kg、乗員3名/乗客72~80名

ボーイング737

最も多くつくられた短距離用双発ジェット旅客機。ライバル機のDC-9より開発が遅れたが、胴体を727と同じにして、居住性を良くしたり、高揚力装置をつけてローカル空港の運行を可能にするなどの特徴をもち、ローカル線で活躍している。

推力9,980kg×2、全幅28.35m、全長33.4m、総重量5,600kg、最大巡航速度789km/h、乗員3名/乗客149名。

コンコルド

英仏の共同開発によって1969年に初飛行した超音速旅客機。前縁に曲線を用いたオージー・デルタ翼、離着陸時に前方視界をよくする折れ曲がり機首など新機軸が採用された。

推力18,100kg×4、全幅25.6m、全長62.1m、総重量181,435kg、最大巡航速度マッハ2.05(2,179km/h)、乗員2名/乗客100名

第3世代のジェット旅客機

ダグラスDC-10

L-1011と同じ3発ワイドボディのジェット旅客機。中央エンジンが独特の装備方法を採っているのが特徴となっている。

推力23,140kg×3、全幅49.5m、全長55.4m、総重量252,000kg、高速巡航速度902km/h、乗員3名/乗客255~380名。

ロッキードL-1011

DC-10と同じようにアメリカ大陸横断ができる中・短距離用大型機として開発された。エンジン開発が遅れたため、受注機数が増えず、生産機数250機で生産を中止した。

推力19,000kg×3、全幅47.4m、全長54.2m、総重量195,220kg、高速巡航速度902km/h、乗員3名/乗客256~345名。

 
 

第4世代のジェット旅客機

ボーイング767

1981年初飛行。ボーイング社を中心に、日本、イタリアのメーカーが開発・生産に協力した。革新的アビオニクス、セミワイドボディーが採用された新世代の中距離輸送機。

推力21,287kg×2、全幅47.57m、全長48.51m、全備重量176,900kg、巡航速度648km/h、乗員2名/乗客238名

マクダネルダグラスMD-11

DC-10の発展型として計画された3発ジェット旅客機。

推力27,220kg×3、全幅51.6m、全長62.2m、総重量273,000kg、高速巡航速度923km/h、乗員2名/乗客323名。

 
 

未来の旅客機

エアバスA380

エアバスインダストリーが開発を進めている巨人機で、実現すれば555人乗りの世界最大の旅客機となる。

乗客数が多いばかりでなく室内もゆったりとし、しかも経済的な運行が可能となる。

ボーイング・ソニッククルーザー

ボーイング社の計画している新型の250座数の長距離旅客機。マッハ0.75~0.98の遷音速で巡航する、従来にない形態と特徴をもつ。日本も開発に参加。

 
 

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